皮膚科の看護師の仕事は、一般皮膚科と美容皮膚科で異なります。一般皮膚科では医師の診療の補助が主な仕事です。検査のための採血や抗生剤の投与などのための点滴、パッチテストやアトピー性皮膚炎の処置などをします。患者に薬の使い方や病気の説明をしたり、衛生管理や掃除、タオルの洗濯なども業務に含まれます。
一般皮膚科は重症の患者が少ないので精神的なストレスが少なく、患者の回復を実感できます。また、夜勤や残業がないので自分自身の健康管理がしやすく、結婚後や子育てが終わった看護師の仕事復帰の場として選ばれることも多いのが特徴です。
美容皮膚科は美容を専門に行っている場合と、一般皮膚科に美容部門を設けている場合があります。美容皮膚科も残業や夜勤はありません。しかし仕事内容は大きく異なります。美容皮膚科に来院するのは、患者というよりは肌を美しくしたりアンチエイジングをしたい自由診療のお客様です。そのため、サービス業的な側面も大きくなります。美容皮膚科の仕事は脱毛や美肌など、クリニックがどの分野に力を入れているのかによっても違いがあります。
検査のための採血は変わりませんが、点滴するのはビタミンやイオン導入などです。プラセンタの注射や脱毛のためのレーザー照射などの施術もします。患者への治療前後の説明も行いますが、化粧品の販売や営業の業務を行う場合もあります。皮膚科では患者の年齢層が広いので、どんな患者にも対応できるコミュニケーション能力が求められるでしょう。